「海外移住するなら取れる時にビザを取っておいた方がいい」
「ビザを取れるだけ取っておこう」
こんな話をよく聞くようになってきました。
確かにビザは、その国で生活するのには絶対に必要なのですが、取れるビザならなんでもいいというわけではないんです。
こちらのページでは、今、どうしてビザを取ろうとするのかその理由と、日本人が比較的取りやすい条件の国のビザ3つをご紹介しています。
私個人的にですが、ここでご紹介する3つの国のビザは将来とても価値が出てくると思っています!
Contents
ビザはその国に住む権利を持つこと
私は昔、ビザを取得するとパスポートが日本のパスポートじゃなくなってしまうのではないかって、ちょっと誤解していたんです。
恥ずかしい話、国籍が変わってしまうのでなはいか、と思ってしまっていたくらいです…。
でも大丈夫!どこかの国のビザって取得してもパスポートは日本のもののままです。
ビザはその国に住む権利なので、いくつ取っても構いません。
しかも、日本に住んでいても取得できる国のビザもあるんです!
ビザには色々と種類があって、国によってルールも様々でわかりにくいんですよね。
実際、私がかつて国際線で働いていた時は、ビザの複雑さには毎回悩まされました…。
そんな話はさておき、日本人は本当に多くの国へビザなしに旅行することができます。
なので、ビザの重要性がいまいち伝わりにくいなぁと思うのですが、国籍によっては海外旅行にでさえビザを取ってから行かないといけない国籍もあります。
日本人はパスポートがすごいっていうことだけでなく、ビザも取りやすい国籍です。
日本人であるメリットを活かせるのはもしかするとビザ取得しやすさにあるかもしれません。
日本に住んでいる今のうちに、将来住むかもしれない国のビザ取得を考えてみるのもおすすめです。
どうして、ビザを取っておいた方がいいのか、ここからはビザを取る理由についてお伝えしてまいります!
ビザを取っておくべき理由
みなさんは、ビザがどうして発給されるのかご存知でしょうか?
実はビザは多くの場合、海外からの資金を国内に入れるために、外国人移住者を獲得しようと発給されているんです。
東南アジアなどの新興諸国は、海外からの資金がたくさん入ってくることを求めているので、比較的ゆるい条件で移住者のビザを出していたり、優遇措置を行ったりして人がその国に入ってくることを求めています。
移住してきてくれた人がお金を使ってくれる(その国にお金を落としてくれる)のが目的ですね。
一方で、ある程度成長が見込めるようになったら、資金の流入が不要になるためにビザの発給は厳しくなっていくことが予想されます。
これまでの歴史をみても、年月が経つにつれてビザを発給するメリットがその国になくなるとビザの条件は厳しくなる傾向にあります。
そのために「そのビザもう発行しませんよ」となったり、「そのビザはもうないですよ」というビザが世界には多く存在します。
取れるうちにとっておこう!というのはこういった背景があるからなんですね。
取らない方がいいビザもある
一方で、取得するなら慎重になるべきであるビザもあります。
その一つがアメリカの永住権。
アメリカに移住したいという人も多くいらっしゃるのかなぁと思います。
私も当初はハワイで暮らしたいなぁなんて思っていました。
でも調べていくうちに、アメリカに長期滞在するためのビザ(永住権)であるグリーンカードを取得するのはちょっと慎重であるべきだな、と思ったんです。
というのも、アメリカの税法の問題が気になる点にあります。
もし、グリーンカードを取得したら、アメリカ市民と同じように所得税の申告が必要なのですが、アメリカで得た所得だけでなく全世界の所得が課税の対象になってしまうんです。
しかも、アメリカを離れたとしても源泉地に関わらず全世界の所得の申告が必要とのことなんです。もし日本に帰国してもまだグリーンカードを持っているなら、アメリカへの申告が必要なんですね。
税務のことでちょっと難しいですが、もしアメリカに移住を考えていて、居住者になろうと思うなら、税がずっとつきまとうことを頭の片隅に置いておくといいかもしれません。
取れるビザなら何でもいい訳じゃない
取れる国のビザを取れるだけ取っておこう!と思っていたのですが、そんな訳にもいかないんです。
というのも、ビザには滞在制限があるものも多く、「必ずその国に住まなければいけない」「30日間滞在義務」なんてうビザだと、体が1つしかないので困ったことになってしまいます。
権利としてビザを取るなら、そこの国に住まなくても取得できる永住ビザ、優遇措置があるビザがおすすめです。
今すぐ取っておきたい取りやすい国のビザ【3選】
取得のしやすさ、ビザの内容、滞在義務を考慮して、個人的におすすめのビザを3つご紹介したいと思います!
これからビザを取ろうと思っている人に少しでも参考になれば幸いです。
マレーシア 【MM2Hビザ】
マレーシアのMM2Hビザは子供を学校に通わせることもできます!
まず取るならマレーシアのMM2H!というほどおすすめのビザで、預託金をマレーシアの銀行に預け入れておくという比較的誰でも取得しやすいのが特徴です。
2018年のマレーシアの銀行金利が1年定期で3.15%、ネットバンクやキャンペーンを利用すると4.15%のものもあります。
為替のリスクはありますが、銀行に定期預金するという安心と始めやすさがおすすめの1つです。
親が取得すると子供も申請することができるので、海外に教育移住したい人にもお伝えしたいビザの1つです。
マレーシアのMM2Hビザについては、こちらの記事で詳しくまとめていますので参考にしてくださいね。
タイ 【タイランドエリート】
タイの政府観光庁が運営している会員制クラブで、お金を払ってビザを買うというシンプルなものです。
銀行預金ではないので、本当にビザを買い取ると思ってください。
タイに長期移住したい50歳以下の人が取得を考えたいビザです。
過去に新規発給がなくなった時期もあったりと、タイ政府のことなのでいつこのカードがなくなってしまうかわかりません。
もし資金に余裕があれば、早い段階で取得を検討しておいた方がいいかもしれませんね。私達家族も次に取得しようと思っています!
フィリピン 【SRRV特別居住退職者ビザ】
実は、マレーシアのMM2Hや、タイのタイランドエリートよりも取りやすいのが、フィリピンの特別居住退職者ビザ(SRRV)なんです。
35歳以上なら2万米ドル(約220万円)を銀行に預金すれば取得できます。
銀行預金なので比較的安心して預けられる、マレーシアに比べても預託金が少ない。
という点で取りやすさはNO.1のビザですね。
私も今年35歳になったので、取得する予定にしています。
35歳以上の方は、取れるうちに取っておくといいかもしれません。
まとめ
世界には190カ国を超える国があって、日本人なら日本のパスポートでそのほとんどの国に行くことができるんです。
なんて素敵なパスポート!なんですが、日本人の保有率は25%に達していません。
4人に1人しかパスポートを所有していないんですね。もったいない…。
さらに、ビザは?なるとパスポート保有率よりもっともっと少なくなるはず。
日本以外に住める権利、ビザを持っている日本人はどれくらいいるだろう。
住みたい国があっても、ビザがないと海外移住するこはできません。
実際に、マレーシアやタイ、フィリピンでも年々ビザ取得が厳しくなっているのが現状です。
海外に長期移住したい人、海外で子供を育てたい人には、この機会に一度ビザについて考えてみてくださいね。