私自身マレーシアのMM2Hビザを取得したばかり。
実際に取得してみて思うのは「海外で暮らす選択肢として持つビザとして、マレーシアのMM2Hビザはすごいぃぃぃ!」ということです٩( ‘ω’ )و
もう一つ、マレーシアの銀行に預金するという比較的安心できる方法で、ある程度まとまった資金を運用できるのがいいな、と感じています!
ただ、マレーシアMM2Hビザを取得することはメリットだけではなくデメリットも少なからずあるかなと思っています。
実際に周りにマレーシアMM2Hビザを取得している人がいないと、マレーシアMM2Hビザを取得するのはどんな感じなの?と気になっている人もいるはずです。
そこで、実際にマレーシアMM2Hビザを2018年に取得したばかりの私自身が感じるメリットとデメリットについてご紹介したいと思います。
これからマレーシアのMM2Hビザを取得しようかなと考えている人の少しでも参考にしてもらえたらと思います。
マレーシアMM2Hビザのメリット
誰でも取得出来る٩( ‘ω’ )و
マレーシアのMM2Hビザは経済面の条件を満たせば、年齢に関係なく誰でも取得できるビザなんです!
フィリインの特別居住退職者ビザ(SRRVビザ)の場合だと35歳以上でないと取得できませんし、タイのロングステイビザやリタイアメントビザも50歳以上でないと申請できません。
年齢制限が無いビザで日本人が取得しやすいビザはMM2H以外ないんじゃないかと思います。
10年間自由にマレーシアに滞在することができる
マレーシアMM2Hビザの特徴に、”滞在義務がない”という条件があります。
滞在義務がということは、ビザを持っていても「マレーシアに必ず住まなければならない」という縛りがないんです…!
10年間好きな時に好きなだけ、マレーシアで暮らすことができます。
例えばどういったケースが考えられるかというと、マレーシアMM2Hを取得してからしばらくは日本に住んで、定年退職してからマレーシアに移住するや、今すぐでなはくて子供が5歳くらいになってから海外に出たいといったような、しばらく経ってからマレーシアに移住したいという方でも大丈夫なビザなんです。
10年後の更新も可能(限りなく永住権に近い)
マレーシアMM2Hビザの場合、更新の頻度が10年に1度。これは他のビザに比べても長い方だと思います!
更新があること自体が少し面倒に感じるかもしれませんが、ほとんどのビザは更新が必要なのでMM2Hビザに限ったことではありません。
10年後の更新時はマレーシアの移民局に必要書類を提出し認められれば更新完了。
永住権とは違うのですが、限りなく永住権にちかいビザと言われている理由は10年ごとに更新していけるからなんです。
家族を同伴できる
マレーシアのMM2Hビザは、申請者の両親や21歳未満の子供もビザを取得することができるビザなんです。
【同伴可能な家族】
- 21歳未満の子供
- 申請者の両親
両親を同伴で連れて行ってあげることもできるんですね!
気候が穏やかで地震などの災害も少なく物価の安いマレーシアで半年ほど一緒に過ごす、なんていうこともできてしまいます。
日本の寒い冬の間だけマレーシアに滞在してもらう、というのもいいですね。
今回、私たち家族は2人の子供のビザを申請し、受け取ることができました。
子供がマレーシアで学校に通う場合には、MM2Hセンターのイミグレーションユニットで手続きをとることで、MM2Hビザで学校に通うこともできます。
定期預金の利子に対する税金が免除
マレーシアMM2Hビザを取得するのに、銀行口座の定期預金を開設する必要があります。
マレーシアの2018年現在の金利は、どの銀行でも平均して3%くらいあるのが普通です。
マレーシアの銀行口座を開設できるというメリットは、金利3.15% (2018年8月現在)にあるかもしれません。
キャンペーンやネットバンクを利用すると、金利が4.15%なんてものもありました!
例えば、RM500,000(1350万円)をマレーシアの銀行に預けた場合、金利3.15%で計算すると1年後にはRM515,750(1392万円)となり、約42万円も増えることになります。
さらにその金利分である、42万円の税金が免除になるんです。
(※RMとは、マレーシアの通貨リンギットのことで、日本円は1RM=27円で計算しています。)
もちろん、もしMM2Hビザを取り消すことになって、預け入れ金額を日本円に戻す場合には為替の関係性もあるのでその点はリスクとも言えます。
ただ、生涯ビザを持ち続けるのであれば、複利で運用されていきますのでビザの面だけでなく運用面でも魅力的ではないかなぁと思っています。
ちなみに、マレーシアのペイオフはRM25万(675万円)保証です。
日本から送金される年金の税金免除
年金生活でマレーシアが選ばれるのには、日本から送金される年金の税金が免除されることも大きいかもしれません。
日本に住んで、日本でそのまま年金を受け取ると、年金にも税金がかかってきます。
…が、なぜかマレーシアで受け取ると20%の源泉徴収税は課税されません。
マレーシア国内で投資ができる
マレーシアMM2Hビザ保持者は、マレーシアで投資ができるというメリットがあります。
投資といっても、日本でいう生命保険や学資保険に加入することができたり、もちろん金融商品や投資商品を購入することも可能です。
マレーシアの国民性で、殆どの人が何らかの投資をしています。貯金をするくらいなら投資に回すというのがスタイルのようです。
普段の会話にも「どんな投資をしているの?」「貯金してるなんておかしいよ」なんて会話が普通にされていて、お金に対するリテラシーが高いのかもしれませんね。
日本人からすると、金利3%もつく銀行預金でも十分な感じがするんですけどねd( ̄  ̄)
車の輸入が免税・車の購入が免税 ※2017年12月廃止
マレーシアMM2Hビザを持っていると、車に対する優遇もあります。
マレーシアは車が高価です…!
マレーシアで使う車を新車で購入する場合には免税購入することができ、10〜30%割安に購入できるんです。(車種によって割引額が違う)
また、日本からマレーシアに車を輸入するときは免税輸入することができます。
本来マレーシアは自家用車の個人輸入が禁止されているのですが、マレーシアMM2Hビザ保持者はOKなんですね。
※こちらの車に対する免税制度は、2017年12月31日をもって終了してしまいました。(2017年8月マレーシア財務省より、MM2H特典である自動車免税輸入・購入特典が廃止されると発表されました。)
HSBCプレミア口座が持てる٩( ‘ω’ )و
マレーシアMM2Hビザをとるということは、同時にマレーシアに定期預金することになりす。
多くの場合は、HSBCマレーシアに口座開設するのですが、そのときRM20万(約540万円)以上預け入れすることで、HSBCマレーシアプレミア口座という”特別な口座”を持つことができるんです…!
HSBCプレミア口座については、こちらの記事でご紹介していますのでよかったら参考にしてみてくださいね。
https://step-step.jp/hsbc-premiere/
マレーシアMM2Hビザのデメリット
経済面での条件クリアが必要
冒頭で、誰でも取得できるとお伝えしましたが、まずは経済面での条件のクリアが必要になってきます。
50歳未満:
RM500,000(1350万円)以上の資産証明と月RM10,000(27万円)以上の収入証明
仮承認が下りたら、RM300,000(810万円)の定期預金
もし50歳未満でMM2Hビザを取ろうと思うと、ま資産証明を証明するための約1350万円の銀行残高か株や債権などが必要になってきます。
まずは貯金からはじめなくてはいけないかもしれませんし、それと毎月の収入が27万円あることを証明できなければいけません。
為替でも金額が変わってくるので、少し余分をみて準備できることが望ましいです。
ビザ取得までにかなり時間がかかる
これはマレーシアのお国柄なのか、政権交代が関係しているのか、私の場合申請して仮承認が下りるまで半年かかりました。
1月中旬に申請して、7月中旬に仮承認レターが届きました。
約半年間の待機時間が必要です。
2018年現在の状況なので、今後はもう少し改善されるといいですね!
仮承認レターを持って、本申請をするためにマレーシアに向かうことになります。
本申請は家族全員がマレーシアのクアラルンプールへ
マレーシアMM2Hのビザは、パスポートにペタっと貼られるシールタイプのビザなんです。
ビザの本申請には現地マレーシアのクアラルンプールに申請者全員行く必要があるので、子供も申請している場合には子供も一緒に連れていくことになります。
本申請は基本的には1日あれば十分終わるのですが、まれにシステムダウンなどがあり最低でも、なか2日は日程に余裕を持ってマレーシアに行くようにしましょう。
私たち家族は1日で本申請は終わりましたが、本申請当日は混み合っていたので全部が完了したのは午後19時をまわっていました。
医療保険に加入することが条件
ビザを申請したら、マレーシアの医療保険に加入することが条件となります。
まだマレーシアには住まないよ、という場合でも加入だけは必要です。
申請者全員加入することになります。
移住が少し先の場合は、最初の1年間だけ加入してその後は加入の義務はありません。
移住の日時が決まってから改めてきちんと保証内容を確認し加入するのがいいかもしれません。
定期預金で預けるまとまったお金が必要
マレーシアMM2Hビザを持っている期間は、ずっと銀行に定期預金しておく必要があるんです。
定期預金を解約する=ビザを取り消す、ということですね。
10年後の更新の時も定期預金に預けているという証明の提出が必要になるので、引き出すわけにはいきません_φ( ̄ー ̄ )
けれど、MM2Hビザを取得してから2年目以降は同行している子供の教育費・医療費の目的のみ一部引き出すことは可能です。
2年目以降は一部引き出し可能額
- 50歳未満:RM150,000(405万円)
- 50歳以上:RM50,000(135万円)
マレーシアMM2Hビザは、取れる時に取っておきたいビザ
実際にマレーシアのMM2Hビザを取得してみて、そのメリットとデメリットをご紹介しました。
ただ、こうしてMM2Hビザを取得してみて思うのは、やっぱり今取得できてよかったなぁ(≧∀≦)と思っています。
私自身、日本以外にも暮らしていける場所が欲しいと思って活動してきていますので、まず1つ目の”日本以外に住む権利が取れた”という点が大きなメリットです。
何かの時に日本を飛び出して住む場所があるのは本当にありがたいことだと思うんです。
マレーシアでは政権が交代したり、何か政治的な理由によってビザの条件が変わる可能性もあります。
また、毎年のMM2Hの会合で”申請条件について厳しくする”=”証明する財産の金額が上がる”といった話が出ているそうです。
まだ2018年の段階では、経済面の条件は変更になっていませんがいつ変わってしまうかはわかりません。
(MM2H新規申請凍結のニュースより:2018年10月よりストップしていた申請審査会議が2019年2月下旬に再開されました。)
MM2Hビザはいつなくなるかわかりませんし、条件は厳しく・特典は減っていく一方です。もしビザ取得検討されている方は急がれる方がいいと思います…!
一旦取得しておいて、とりあえずしばらくの間は日本に住んでいる、なんていう場合でも全く問題ないビザなので、いつかは取得しようと思っているかつての私のような人は、早い段階でMM2Hビザ取得を考えてみるのもいいかもしれません。
ビザ申請には、MM2Hセンターの正規代理店を通して申請するのが安心で確実です。
私もお願いした代理店さんをご紹介しますので、よかったらコチラからメッセージをいただければと思います。
申請には条件クリアが必須です。収入証明やその他の細々したこともアドバイスにも乗ってくださるので、聞いてみるだけでも参考になることも多いかと思います!
こちらの記事では、マレーシアMM2Hビザを取得するための方法をまとめています。