今回は、インターナショナルスクールのイギリス式の教育プログラムのことについてお伝えしたいと思います。
マレーシア・インターナショナルスクール
教育カリキュラム
マレーシアのインターナショナルスクールでは、
教育のカリキュラムにイギリス式を採用している学校がとても多くあります。
というのも、
マレーシアはかつてイギリス領だったこともあって、イギリスの文化が多く入っているからです。
ちなみにマレーシアでは共通語として英語が話されているんですけど、
こちらの英語は主にイギリス英語が使われています。
日本人に馴染みのある英語はアメリカ式です
このイギリス式か、アメリカ式かによって、
相互で発音が違ったり、スペルが違ったり、言い回しが違ったりします。
こんな感じで、違いがあったりして、
このことを意外と知らなかったりしますよね。
そして、以前「学校の選び方」という動画でもお話しししたんですけど
マレーシアでの学校の教育のカリキュラムはイギリス式の他にも
アメリカ式、オーストラリア式などがあったりします。
IGCSEって?
余談が長くなってしまったんですけど、
話を「IGCSE」戻します。
まず、「IGCSE」をお話しする前に、「GCSE」というのがあって、
GCSEは「General Certification of Secondary Education」の略で
日本語でいうと「英国義務教育修了資格試験」と言います。
こちらに表があるんですけど、イギリス式では5歳から16歳までが義務教育の期間にあたります。
日本でいう「小学1年生」というのが、イギリス式でいう「イヤー1」とは年齢が違うので
分かりにくいかと思うのですが、
表の隣に日本での年齢と学年を記載していますので、比較してみてください。
インターナショナルスクールの学年と年齢ですが、
year1〜6の6年間(年齢でいうと5歳〜10歳)がプライマリーと呼ばれる期間で、
year7〜11の5年間(年齢でいうと11歳〜15歳)がセカンダリースクールです。
この全ての教育が終了するときに最終評価されるテストがあるんですけど、それが「GCSE」(英国義務教育修了資格試験)」です。
ちなみに、このテストは、合否や点数ではなくグレードで評価されます
各科目ごとにA*(スター)〜A〜Gという感じで判定されます。
科目は
必修科目が英語と数学、生物、化学、物理の中から2教科、それと他に選択科目があります。
そして、このグレードは、その後大学へ進学したい場合のポイントになります。
大学へ行かずに就職する場合にも就職試験で必要になることもあります。
なのでほとんどの学生が受けるものです。
IGCSEとGCSE
そして、今回のテーマ「IGCSE」についてですが
GCSEとIGCSEは基本的には同じことなんですが、IGCSEの方はインターナショナルスクール生を対象とした修了試験のことで、
GCSEと違うところは実技試験などを受けずに履修(りしゅう)することが可能というところが違ったり、
テストでは英語が母国語でない人用になっていたりするところです。
このテストの採点はイギリスで行われているそうです。
試験も世界中でゾーンごとに受験日や時間も合わせて実施するくらい厳密なものだそうです。
卒業後の進路について
以上がIGCSEについてです。
IGCSEを受けたあとは、今度は大学を受けるために、6th Form と言われるところやpreuniversity、「Foundation」 と言われるところへ行って、そこでより専門的なことを2年間学びます
そしてここでも修了時にテストがあり、AレベルやIB(国際バカロレア)と呼ばれるものがあり
そこでの判定が大学入試に相当するそうです。
そして、ここでの評価を持って、世界の大学へ進学するという流れになるそうです
イギリス式は、日本の小学1年生がYear2
ここからちょっと余談なんですけど、
イギリス式の教育は5歳から始まって16歳で終了するとお伝えしました。
なので、日本の小学校入学時に合わせて教育移住と思って計画していると、
実はイギリス式の学校ではyear2となって2年生からのスタートになります。
こちらのいわゆる小学生スタートは日本の年長さんの年なんです。
その年からスクールバスに乗って行って、授業を受けてるの!?と初め驚きました。
実はここも悩みどころだったりします。
子供の年齢については、いつから移住するのかのポイントになると思うからです。
こればっかりは正解もなく、人それぞれだと思います。
・日本語教育についても考えるところがある
・日本のアイデンティティ
・色々なタイミング
・経済的なこと
・移住の目的
・お子さんの性格にもよりますよね
マレーシアへの教育移住について
私も最初「IGCSE」について、日本とは全く違う制度なので頭がこんがらがりしました。
日本でいう高校生の時にはこちらでは学習することが結構専門的なことに絞られているんだなと思いました。
なので、結構早い段階から進路についても検討しておかないといけないんだなと思いました。
こちらも教育移住する時のひとつのポイントになるのかなと思います。