マレーシアの生活

【日本語ok】マレーシアの病院事情ー病気になる前の予備知識

水野ちか
水野ちか
こんにちは、水野ちかです。
突然なんですけど、移住をする前に一番”気がかり”だったことは何?と聞かれると、真っ先に「病院」と答えると思います。

今回は『マレーシアの病院事情』についてお伝えします。

というのも、私は移住する前、病院のことが不安で、現地の病院についてインターネットで調べたり、視察に行った時に病院に訪問してみたりしました。子供がいたらなおさらですよね。

移住を考えていたり、マレーシアの病院ってどんな感じかなぁと心配している人に、
実際のマレーシアの病院事情や、具体的な費用なんかについてお伝えしていこうと思います。

マレーシアの病院事情

マレーシアで病院にかかることに色々と不安を感じますよね。
私も移住前は「病院どうなのかな」「大丈夫かな」とか色々不安を巡らせていました。

というのも、「日本との違いがわからないから」っていう理由があったんです。

なので、病院事情に関して次の4つを順番にお伝えします。

  1. どの病院にいったらいい?
  2. 病院では日本語が通じる?
  3. 薬はどうやってもらう?
  4. 費用は?

では、順番にみていきましょう。

どの病院にいったらいい?

まず迷うのは、マレーシアにもたくさんの病院があって、いったいどこの病院にいったらいいんだろう?ということではないでしょうか?

なのでまずは、ざっくりマレーシアっていう国の病院の仕組みについて簡単に説明します。

  • 公立
  • 私立(クリニック、総合病院)

マレーシアの病院には、公立病院と私立病院があって、そして私立病院の中に、クリニックと総合病院があります。

こんな感じの構造になっています。

まず公立の病院なんですけど、これは国が運営している病院のことで、公立病院には日本語を話せる人がいないのと、地元の人が利用していていつも混んでいる感じです。

なので日本人の多くは私立の病院にかかることが多いです。

私立病院の中のクリニックと総合病院の違いは、

  • クリニックは、一般医がいる。
  • 総合病院は、一般医と専門医がいる。

クリニックに行ったら、ここでは詳しく診ることができないから総合病院を紹介しますっていう風に言われて紹介状をもらう感じになったりします。
専門医でないと診れない病気とか、深刻な病気の場合だと総合病院でみてもらうことになります。

病院のシステム的にいうと、他にも、入院できる病院と、できない病院があったりします。

病院を選ぶ際のちょっとしたコツ

急病とかじゃなくて、時間に余裕があれば、事前に病院に問い合わせした方がいいと思います。

というのも、病院によって費用が異なるからです。

マレーシアの病院は、それぞれ独自に料金を決めていいそうで、費用(初診費、問診の費用、調剤費、先生に払う費用、アセスメントフィーなどがある)が病院によって本当に様々なんです。

他にも、電話、メール、ライン、ワッツアップ、などで気軽にコンタクトが取れるようになっているので、気兼ねせずお問い合わせをしてみてください。

そして、お問い合わせするのも、1つの病院じゃなくて、何箇所か他の病院も聞くとその違いがより分かっておすすめです。

病院では日本語が通じる?

マレーシアで病院にかかる際に気がかりなのは、言葉が通じるかどうかではないでしょうか?

マレーシアの病院にいくつか行ってみて思うのは、「日本語が通じるという事がどこまで必要か、どんな感じで必要か」によるのかなぁと思います。

日本語が通じるというのが、色々あって

  • 日本語が通じる現地の人が常駐
  • 日本人通訳さんが常駐
  • 日本人看護師さんがいる
  • 日本人医師が常駐

こんな感じで、

私立の病院の場合、日本人の通訳の方がいたり、日本語を話せる人がいるので診察の時はもちろん、予約の時も対応してもらえます。

薬はどうやってもらう?

マレーシアの病院で処方された薬って、どこで受け取るんでしょう…。

基本的にマレーシアは院内処方になっています。もし、在庫がない場合などは薬剤師のいる薬局へ行く感じです。

薬関係でいうと、ちょっとびっくりしたことがあって
マレーシアで薬を買おうと思うと、薬局(ドラッグストア)に行くと買えるんです。
薬局には薬剤師さんが勤務していて、病院でもらってきた処方箋を見せれば調剤してくれます。

日本だと処方箋がないと買えない薬が多くありますが、マレーシアでは、処方箋がなくても買える薬が結構あるのには驚きました。

日本で使っていた薬で欲しいものがあれば、その内容とか分かるもの、薬そのものを持っていく、箱、処方箋とかあれば「これと同じのが欲しい」といえば、同じ成分の薬を買うことができます。

ただ、マレーシアでも処方箋がないと買えない薬もあって、例えばそれは、抗生物質や睡眠薬などです。

病院の費用は?

海外の病院にかかる際に一番気になることろなのは費用ですよね。

マレーシアの病院で費用が一番安いのは、やっぱり公立の病院です。
続いてクリニック、総合病院の順番です。

費用は基本的に病院ごとに決められていて、ほんと、ピンキリです。

例えば、街中にあるクリニックだと、軽度の風邪で薬をもらったら大体50〜100リンギット位。(1500円〜3000円程度)

先日、娘が蚊に刺されてかきむしって荒れてしまったので、日本人通訳さんがいるクリニックに行ったら薬までもらって320リンギット、8500円位でした。

以前、マレーシアへ視察に来た時に娘が高熱を出したので、夜中2時位に総合病院の救急に行ったのですが、診察してもらって薬をもらって帰った時は300リンギット、日本円で8000円くらいでした。
この時は通訳さんがいなくて、電話で対応してもらいました。

総合病院で専門医に初めてかかった場合は、初診料込みで数万円はします。
日本では、3割負担とかだったりするので、医療費は高く感じてしまいますね。

費用は、病院の設備や日本語対応しているかどうかなど、こういうオプションをつけて行くと高くなる傾向にあります。
慣れてきたら現地寄りのクリニックでも大丈夫だと思います。

マレーシアではお医者さんを指名する

ちょっと余談なんですけど、

マレーシアでは「この病院がいい」というのではなく、「腕がよくて評判のいい専門医に患者さんが集中する」っていう事情があるんです。

マレーシアと日本の病院との一番の違いは、「〇〇医師がいい」という感じでお医者さんを指名すること。
医師を誰にしたらいいかわからない場合は、総合受付で病状を説明して適任の医師を紹介してもらいます。

先生が合わない場合は、病院を変える人も、もちろんいるので、自分に合う先生を探していく感じになります。

マレーシアの医療保険ってどうなってるの?

これまでお伝えした通り、マレーシアは医療費が全部が実費なので思いのほか高い感じです。
そのため、私たち家族も、万一のために医療保険に加入しています。

私立病院の場合、医療費支払いの担保がないと、緊急の時でも診察の受け入れを拒否されることが結構あると聞きます。

医療保険の種類としては、

  • 生命保険付きの医療保険
  • 掛け捨て型の医療保険

基本的に、風邪とか、いわゆる通院で終わる病気は実費です。
入院や手術を伴うような怪我や病気に対してのみ医療保険がつかえます。

  • 保険料はは日本で加入する任意保険よりも安い
  • 解約返戻金の払い戻し率が高い
  • 積立保険利率が高率
  • 年齢や病歴、もちろん加入する内容で費用は様々

ただ、こういったマレーシアでの保険加入は、就労ビザや、mm2hなどの長期滞在ビザ保有が絶対条件になっています。

以上 今回は、マレーシアの病院事情についてお伝えしました。